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国鉄型のモダニズムと 新潟駅 [JITOZU_施設]

IMG_3199.PNG

参考MAP

新潟駅の万代口の駅ビルの写真だ。柔らかみと、ちょっとフィルム感があり、個人的には
好きな写真。


そして、どことなく、昔の駅ビルを感じさせる建物で、懐かしさを覚える。また、ビルには、JR東日本の子会社が運営する、CoCoLo万代が営業し、そのほかにJR東日本新潟支社、JR貨物新潟支店が入っているそうだ。


さいきの駅舎訪問さんのサイトによれば、昭和33年改築とある。
改築の程度は分からないが、昭和33年と言えば、前川國男氏による、晴海高層アパートの竣工や、丹下健三氏の香川県庁舎の落成など、日本的なモダニズムの波が押し寄せていた頃だが、この駅舎もその影響があったのだろうか?


ズラリと並んだ窓が、そう見えないこともない。もっとも、この時代の国鉄の駅舎は、どこもこんな感じであった。これは、国鉄による、合理的な設計という思想の申し子であろう。


この流れには鉄道省、建築課が絡んでいるのだが、建築雑誌、10+1 の国鉄の建築の記事に詳しい。

記事によれば、"国鉄の建築組織は(中略)その合理主義的実践から2度の日本建築学会作品賞を受賞するなど、当時はモダニズムの一翼を担う組織として認知されていた。"
とある。やはり、経費の合理=モダニズムという解釈で、影響があったことが分かる。


ところで新潟駅は、現在、在来線の立体化工事を進めているそうだ。そして、計画自体がかなり遅れているが、この駅舎もいずれ新築される様である。
50年間も見慣れた駅舎が、いつの日か無くなると思うと、地元民でも無いのに何だか、愛おしくなりそうだ。ちょっと見ておきたい心持ちなってきた、今日この頃です。





国鉄建築のあゆみ〈2〉1971~1980 (1981年)

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  • 作者: 鉄道建築協会
  • 出版社/メーカー: 鉄道建築協会
  • 発売日: 1981/05
  • メディア: -
国鉄の建築〈1960年〉 (1961年)

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  • 出版社/メーカー: 有明書房
  • 発売日: 1961
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国鉄建築のあゆみ―1870-1970 (1970年)

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  • 作者: 鉄道建築協会
  • 出版社/メーカー: 鉄道建築協会
  • 発売日: 1970
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