東静岡駅 の記憶 [JITOZU_施設]
参照MAP
写真は、東静岡駅改札付近だ。
島式1面2線の駅にしては、不釣り合いな構えであるが、これは近隣にある静岡県コンベンションアーツセンターのイベント時の混雑を想定したとのこと。
このコンベンションアーツセンターは、東海道新幹線の下り列車の場合静岡駅到着前に左手に見える建物である。とても主張の強い外観は、まるで巨大遺跡の様だ。
設計は磯崎新氏。上記サイトでは、ファーサイドの一部は、新幹線からの見栄も考慮されたとのことで、そう言った点では成功しているのかも知れない。個人的には、もう少し環境に佇んでいてほしいと思う。
さて、以前、所用にて当駅からタクシーに乗った際、如何にも多前歴のある運転手さんから聞いた話がある。
東静岡駅一帯は、かつて水害があり大変だったとのこと。その一つが、
七夕豪雨と呼ばれる豪雨で、人の腰ほど浸かったようだ。
実は、このタクシーの運転手さん、かつてトラックの運転手をしており、その頃に稼いだお金を投じ、ローンみ組んで家を購入したばかりだったのだ。それからというもの、夜に静岡-東京を往復、昼に静岡-大阪を往復するなど2倍働いてお金を返したとのこと。
たった10分の乗車で、こんな歴史を聞かせて頂けるなんて思いもよらなかった。
最新建築も良いけれど、歴史の伝承も大切だと感じた、ある1日の出来事であった。