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岩見沢駅の ばんば [JITOZU_施設]

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参照MAP

写真は、岩見沢駅のばんば像だ。

岩見沢駅といえば、最終SL旅客列車が走ったことで知られているが、ばんえい競馬も熱かった様である。
当地には、かつて競馬場があり、ばんえい競馬も盛んに行われていた。
この像は、その関係で馬主会が昭和55年に立てた木彫り像だ。銘板によると、
作者は中川貞司氏。旭川在住の作家で、木彫ナカガワを主宰されている。

その氏による像は、ばんばらしい躍動感があり素晴らしい像だと思う。
などと偉そうに言っているが、私は、ばんえい競馬を、これまでに二回ほどしか
見たことがない。帯広競馬場でのことであった。

初めて見た日は、秋から冬にかけての寒い日だった。レースは30分間隔で行うので、
一先ずあったかい飲み物を飲み、体を温める。
競馬場内はスタンドの中に、馬券売り場、売店などがあるが古さはあるが、
こぎれいで驚いた。そして、あてずっぽうに倍率が真ん中辺りの馬券を買う。

いよいよ、ばんばがゲートに入る段になって、コース脇にでる。脇で見ているのは、
熱心なファンと子供たちで、その中に私も加わった。ゲート近くに足を運ぶと、
ばんばの息遣いが聞こえた。ばんばの大きさがよく分かる。スタートの合図と共に出走。
その進みは、とても緩やかだ。だから、力強い馬の動きを共に歩きながら見ることができる。

重い橇を全身の筋肉を使って、砂を蹴り進んでいく。ここで、差がつき勝負あり!
と思うのは早計で、行く手を、こんもりとした山型の障害が塞ぐ。
山の前後で一旦停止。各馬の差が一気に詰まりレースは分からなくなる。そんな事を
二山の間で繰り返す。結果は最後まで分からないのだ。地元の人によると、この駆け
引きこそ、ジョッキーの力量が出るそうだ。先行して長めに休ませるか、ゆっくり向かい、
その流れでボチボチ行くか。何れにしても山の上り下りの迫力には眼を見張る。
それこそ私が一番感動し、魅せられたシーンだ。

さて、下の画像は、林 拳示郎氏の写真集、BANEIの一葉だ。
初めて見た、ばんえい競馬に胸打たれその場で買い求めたものだ。
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私にとっての"ばんえい"、それは、とにかく馬の生命力を、
肌身感じられる競技である事は間違いない。

経営的には厳しい様だが、長く続いて欲しいと願うばかりだ。


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