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9600形 の 産業工芸品的価値 [JITOZU_車両]

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参照マップ
これは、富山城址公園の保存車両の、
9628の写真の様だ。9600形の初期型で
あり大変貴重な釜だと思う。
屋根付きの、こんな恵まれた環境に
保存されているとは知らなかった。
個人的には、日本の蒸気機関車の中でも、
魅力ある釜の一つであると思っている。
ボイラーを動輪上に乗せたが故に、
ボイラーの横幅が制限され従って
ボイラーは、高さ方向に伸び
ずんぐりとした形体になった様だ。
しかし、そのどっしりとした佇まいからは、
力強さを感じてしまうのである。
またキャブ側面などカーブを取り入れ意匠も、
工芸品的な美しさがある。
製造数も700両以上と多く、保存車両も多い
方だと思う。
写真の釜もそうしだ車両の一台だが、
他所で多くの人が指摘している様に、
状態が良くない。
屋根があるので腐食は少ないが、
部品の盗難が多い様だ。実際、
この写真からも、車番プレートが無い
ことが分かる。
大正生まれの工芸品を、末長く残せる様に
願いつつ、保存会などの組織的な活動に
期待するしか無いと思います。


美的隧道 大日影トンネル [JITOZU_施設]

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参照マップ
今にも列車が飛び出してきそうな、
この写真は、大日陰トンネル 遊歩道だ。

1902年に貫通したという隧道であるが、
写真からは、煉瓦と裾が窄まる積み方に
時代を感じる。
新緑と対比した煉瓦色も美しい。

私も2009年に訪れたことがあるが、
トンネル内に残るメモ書きや、
かすかな備品から往時が偲ばれる
楽しい時間だった。
これが、その時の写真だ。
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今日現在、遊歩道は、漏水のため閉鎖されているとのこと。対応を検討中とのことですが、
できることなら再公開望むばかりです。

因みに、事前に参考した本が 鉄道絶景の旅 
中央東線 版だ。現在amazonでは格安中古
であるが、勿体無いぐらいの情報量である。

週刊 鉄道 絶景の旅 No.01  中央本線(東)

週刊 鉄道 絶景の旅 No.01  中央本線(東)

  • 作者: 作成者
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009
  • メディア: 雑誌





Around Here 機能追加 [更新情報]

新機能追加のお知らせです。

地図上で写真を選択した後、
写真をスクロールするとタイトル、
"Around Here"以下に近隣の写真を
表示できる様になりました。

また、その中で写真選択すると地図上の
位置を表示し大きな写真も入れ替わります。

↓写真を選択し
IMG_2429.PNG
↓スクロールすると近隣の写真が
表示される。
その中で任意の写真を選択すると
(この場合E257系)
IMG_2428.PNG
↓地図上の位置と写真が選択中写真と
入れ替わって表示される。
IMG_2430.PNG
実は、この機能、私の知らぬ間に
アップデートされていました。
さすが、我がデザインエンジニアリングチーム
(一人だけど。)です!

軽便鉄道の箱庭感 尾小屋鉄道を事例に [JITOZU_施設]

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軽便鉄道の尾小屋鉄道の様子である。
写真のクレジットからは、分からないが、
人の出から察すると、廃車直前の尾小屋駅
だろう。

軽便鉄道というと若い時分は、雑誌、
鉄道模型趣味のナローゲージ模型として
見かける程度で、あまり興味の範疇では
なかった。
ところが、ある程度、歳を重ねると、
気になる存在となってくる。
興味の変遷という意味では、最近幼子に
接する機会が多いが断然、蒸気機関車の
人気が高い。
その理由を雑談程度に考えると、
やはり子供は、知識が薄い分、ドラフト音や、
爆煙など、五感で感じられる乗り物に
惹かれるのではないかと思う。
それが、齢とともにモーター音など現実的な
ものへ興味が移るが、最終的には、
五感に戻る気がするのである。
そして、それをミニマムに体現している
軽便鉄道が気になってきてしまうのだ。
話を写真に戻すと、末期の賑わいの
臨場感は元より、線路の線形、人が写り込む
ことによる機関車や気動車のサイズ感、
古い駅舎が詰め込まれ、まさに、箱庭的な
魅力がイキイキと伝わってくる、素敵な
写真だなあと思います。
現在、同鉄道は、大切に保存されており、
運転会もある様だ。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会 時間を作って是非とも訪れたいと思う。
尾小屋鉄道 (RM LIBRARY 116)

尾小屋鉄道 (RM LIBRARY 116)

  • 作者: 寺田 裕一
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本

日本の蒸気機関車 [鉄道本]

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日本の蒸気機関車
ネコ•パブリッシング 1994年刊

たまに愛読している、この本ですが、
最近、もう20年も前のものだと
気がついた。

内容は、ネコ•パブリッシングらしく、
詰め込み度が高い。
当時の復活蒸気の様子、保存蒸気総覧、
機関車の基礎講座、国鉄蒸気発達史、
蒸気機関車の本などである。 現在なら、インターネットにて検索できて
しまう情報もあるが、当時は今ほど
インターネットも普及しておらず、
本に頼る他なかった。
そのため、本を熟読したものである。
そして、私は、よく寝しなに本を読むの
だけれど、そんな時の本の良さは、
どのページからでもアクセスできる点だと思う。
さて、この本で私が最も再読するページは
蒸気機関車の基礎講座である。
私自身、蒸気機関車が動く原理は蒸気圧で
動くんでしょ程度で、分かっているようで、
分かっていなかった。
この章では、その仕組みを端的明瞭に
かつ網羅的に教えてくれる。 例えば、惰性運転では絶気しつつも
フルギアーに入れるとか、
石炭1キロで水5-6リットル消費とか。
著者の清水昭一さんは、ブログも運営しており
これもまた楽しい内容なので、一読をお勧め
します。
http://sellbremse.blog.so-net.ne.jp/2016-09-11
そして、蒸気機関車の知識を知ったからと
言って、生活に影響は無いけれど、
蒸気機関車に乗る楽しみは増すのである。
だから、今宵もせっせと読みたいと思います。
Rail Magazine 日本の蒸気機関車 (レイル・マガジン 1994年1月増刊)

Rail Magazine 日本の蒸気機関車 (レイル・マガジン 1994年1月増刊)

  • 作者: 笹本健次
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 1994
  • メディア: ムック

485系から感じる列車の面相。 [JITOZU_車両]

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のりものを題材にした絵本作家の
山本忠敬さんの言葉に、「乗り物の正面性」を
大切にしていた(母の友2014/2月号より。)
のことだが、意味はどうあれ、私もやっぱり
鉄道の正面すなわち顔は面白いと思う。

そして顔の違いがどれ位分かるか?
という事は、鉄道ファンの一つの醍醐味に
なっているのではないだろうか?
まずは形式から始まり、番台へ、そして細部の
形状の違いに至る。終いには悦に入るという
パターンである。

ということで、私も、悦に入りたいと思う。
さて、掲載写真の485系、特に九州地方の
それは、時代とともに顔を変えてきた跡が、
よく分かる。
貫通扉の廃止、タイフォンのスリット化、
JNRマークの貼り付けなどなど。
それが、永きに渡って使われたことの証で
あるが如きに。
残念ながら私には、編成を特定するまでの
知識は無いので、他の方の知恵をお借りすると
と、485系最後の記録という素晴らしい
サイトがある。

このサイトのタイフォンの記事より、
写真の編成は、どうもDO-2編成の様だ。

本編成は、すでに廃車になった様ですが、
こうして、今、知ることができるとは
デジタル写真とインターネットのご利益だと
痛感した夜更けでした。
最後に。。何度でも紹介してしまう、
山本先生の名作を取り上げます。
しゅっぱつしんこう! (福音館の幼児絵本)

しゅっぱつしんこう! (福音館の幼児絵本)

  • 作者: 山本 忠敬
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1984/11/22
  • メディア: 単行本

LSE に求める癒しの空間 [JITOZU_車両]

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引退も告知されている、ロマンスカーLSEの
恐らく前面展望室の写真である。
キャプションが正しければ、3月の日曜
16:00台。
ロマンスカーで帰るのには相応しい時間帯と
感じる。
なぜならば、ロマンスカーの特にLSE展望車は、本当にリラックスできると思うからだ。
例えば、この写真。
少々分かりにくいが、夕方のLSEの
後部展望車の様子だが、旅の疲れも
あるとは思うが、折角の展望車なのに
ほとんどの乗客が寝入っている。
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その理由の勝手な推測は、
LSEのインテリアデザインの影響だ。
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低い天井と、間接/ダウンを中心とした
ライティング。
そして、パノラマウィンドウ。こられらが
要因ではなかろうか?
つまり、ちょとした狭小空間に流れる
アンビエントな映像と、優しい光。
これは、天然のヒーリングゾーンです。
しかし、VSEに対しては、またちょっと
違う展望感考察がありますが、
それについては、次の機会に譲り
たいと思います。

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